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PARTYはじめました

広告代理店の電通を退社して、伊藤直樹、原野守弘、清水幹太、川村真司とともに、新会社「PARTY」を立ち上げました。
ここまで、あまり情報をオープンにできませんでした。
いつもお世話になっているみなさんに何の連絡もできず、不義理をはたらいてしまいました。特に、前の会社の採用のインターンや講義で、ぼくを見て「電通いいな」と思ってくれた、才能ある新卒のみなさん(とくにこの2年間)に「中村やめんのかコラ」と連絡をいただきました。「お前会社好きって言ってたじゃないか」「騙したな」などと誤解をさせてしまっていたら申し訳ないと思い、その誤解も解けたらなと。
で、あらためてご挨拶できればと思い、ちょっと書くことにしました。
(以下の発言は、個人的なもので、PARTYとは何ら関係がありません。また、以前の会社である電通を貶めるような発言はいっさいしていないつもりですが、なにぶん人の感じ方はそれぞれですので、問題ありましたら、ご連絡ください)
●なぜそれまでの会社を離れたいと思ったか
「前の会社を辞めた理由」は...実は、特に理由はありません。というか、最後までやめずに済む方法を模索していました。
ぼくがいた、電通のコミュニケーション・デザイン・センター(CDC)は、広告クリエイティブ(要するに自分のアイデアをカタチにする仕事)がやりたいのなら、日本、いやもしかすると世界最高峰の部署のひとつだと思います。実際、日本の面白いCMや広告キャンペーンは、かなりの量、ここで作られています。クリエイティブだけではなく、あらゆる精鋭が集まったドリームチームです。ぼくはここに3年ほど前に運良くCDCに移籍になり、以降、一流のクリエイティブの人たちと一緒に仕事をすることができました。当時はただのWebオタクだったぼくの仕事の内容も、ちょっと変わってきました。
たとえば、かつては「CMはこう作ることになったから、その内容に従って、一ヶ月でWeb作ってチョ」というふうに受注することが多かったんですが、
「中村くんのWeb面白いので、CMはWebへ導入するように作り替えた」
「つーか、今度は、キャンペーンのスタートから一緒に考えようぜ」
などという、昔では想像もできなかったことが、日常になってきました。
最高の部署で、仕事の枠を広げることができそうでした。
では、何が問題だったのか?
問題は、ぼくのほうにありました。
ぼくは、「テクニカルディレクター」を標榜してきました。周囲の面白いアイデアを、いかに今日のWeb技術に落とし込んでキャンペーンをすごいものにするか、という、プログラミングと技術を、アイデアとコネクトさせて、現場をつくるディレクターです。発端のアイデアがどんなに魅力的でも、テクニカルディレクターがうんこだと、アウトプットはうんこであることが多いです。
ぼくの役回りをできる人間はほかにいなかったので、重宝がられました。
ブイブイ言わせていました。
しかも、運がいいことに、ぼくの発想は、たまたま賞をとりやすかったのです。
まちがってカンヌなんかとったりして、よりブイブイ言わせていました。
ところが、かつてのぼくの守備範囲、すなわち"FlashやPHPを使ったリッチな体験ができる広告サイト"というのは限界がありました。どうやらここ自体、滅びる運命にある、ドロ船だったのです。
ぼくは、広告キャンペーンで自分が手がけたしごとを、だいたい以下のような指標で数値化しています。
(リーチした人の数 × 回数)×(内容の濃さ)= 広告効果
前者は、具体的な数字で出ます。10000人に3回見られれば、30000パワーです。
後者は、きわめて主観的なものです。「おもしろさ」と同じです。1かもしれませんし、100かもしれない。
後者は、数字にならないので、ビジネス上では割と無視されます。とくに、メディアエージェンシーがそれを前面に押し出すと、商売にならなくなります。
「おもしろさ」ということにおいては、なかなかに自身がありました。何故なら、ぼくのつくるものは、突出してインタラクティブだったからです。インタラクティブは、マジ面白いです。(このへんの話はまた今度...)
それでも、到底CMにはかないません。
たとえば、わかりやすい式にしてみました。
CM (1000万人 × 5回) × 15パワー = 7億5千万パワー
Web (50万人 × 1回) × 100パワー = 5千万パワー
Webの広告キャンペーンで、100万人が知ってるキャンペーンって、なかなかないです。スマッシュヒットでも、たいてい50万とか。ところが、TVCMなら、視聴率1%の枠で流せば、もう100万リーチです。10%の枠で流せば1000万リーチ。
「お前が作ったWebは、CMより10倍、100倍面白いか?」どうかな。10倍くらいは行きたいですけどね。なんせ秒数制限がないんですから。15秒のCMを15パワーの面白さとしたとき、100くらいにしてみました。スペシャルサイトなんて、一回しか訪れないじゃないですか。CMは、5回くらい平気で同じものを見たりする。仮に1000パワーの面白いものを作っても、CMになかなか届くことはないわけです。
「そんなの、わかりきったことだよね」という人がいます。
リーチが少ないのは、Webというメディアの特性ではないか? Webは、URLを自分で見つけに言ったり、バナーをクリックしないと出会わないではないか?
じゃあ、Twitterだったとしたら、どうでしょう。Twitter人口は1億1270万人です。
Twitterの内容の濃さは、「自分の友達がつぶやいていること」という意味で、CMというメディアの比ではないですよね。さらには、骨髄のドナー適合者を瞬時に見つけたり、震災の安否確認で、人々をハッピーにすることもできます。
Twitterの平均滞在時間は11.8分=708パワーと仮定すると、
CM (1000万人 × 5回) × 15パワー = 7億5千万パワー
Web広告 (50万人 × 1回) × 100パワー = 5千万パワー
Twitter 11,270万×708パワー = 797億9160万パワー
これは、何かの公式ではなく、イメージを数値化したものです。
Facebookは、もっとハンパないことになっていますが、日本人にイメージしやすそうなので、Twitterを引き合いにだしました。単純計算するために、いろいろ簡単にしています。たとえば、フリークエンシー(接触率)。スペシャルサイトなんて1回しか見られない。CMは3〜5回くらいは目に入るかもしれない。Twitterは、毎日のようにアクセスされます。
いいなー、メチャクチャうらやましい。ぼく、なんも人の役に立つことしてないし。
ほんとうは、「インタラクティブであることの面白さ」って、これほどの爆発力があると思うのです。
そして、「Web広告」と「Twitter」の間には、特段差異はありません。......いや、ありますが、「TV番組とTVCM」の差よりは、ぐっと縮まっています。
そして、ぼくはTwitterよりmixiより、もっともっと小さいWebサービスよりも、クリティカルヒットを出してないのに、Web広告という狭い土俵でお山の大将気取りでした。
「でもWebは、CMよりは各段に面白いっしょ」なんて思ってたら、澤本嘉光さんの作るCMのように、30秒に恐ろしい密度のくだらなさを込めるプロがいたり、仲畑さんに「アデランスは誰でしょう?」などと、さらっとインタラクティブなCM作られたりして。
実際、「NOW LOADING...」なんてのから始まるスペシャルサイトは、1度か0度しか見ず、ブログやRSSから配信されるニュース、Twitter、Facebook昔でいうとmixiの日記を見ている時間のほうが、よっぽど接触時間長いじゃん、なんてことになってきた。
で、巷に言われる「情報爆発」 とか、「Webはバカと暇人のもの」などによって、いよいよ「スペシャルサイトなんか誰もみてねんじゃねーの論」が、白日のもとにさらされてきました。これが、ぼくが「ドロ船」と言った意味です。
やばい。ぼくの半生、意味ないかも......。焦り始めました。
無力感と戦いながら、ここ数年を模索していました。
なぜ、広告はこうも嫌われ者なのだろう? FacebookやTwiiterやmixiのようなWebサービスは「好かれ者」ではないか? クライアントだって、一過性で消えてしまう、たいして効果の出ないものなんか、望んでいないはずだ。それに、世の中のイノベーティブな出来事は、だいたいネットが絡んでいる。でも広告というワクでも、Webサービスに近いことはできるはず......じゃあ、なぜぼくはそこまで到達できないのだろう?どこのやり方が悪い?
「目標とする状態」を決め、「それを実際に行えているものと、自分との差」を差し引きして、何が足りてないかを模索しました。
「目標とする状態」はわかるのですが、それができない理由を明確に導きだすことはできませんでした。要するに、広告という名目で、新しい人々の利益やエンターテイメントを創出できること、Nike+みたいなものを発明して、100万人のキャズムを超えて、なおかつ継続的に人を幸せにする、ということがしたいのです。しかし、実際にやっていることは「ま、チョイ面白いweb広告」の範疇を超えられなかった。
できないのは、会社のせいではない。自分は、それまでも、電通になかったことを作ってきた。
海外では、先進的なエージェンシーは、作っている。ないものねだりをしているわけではない。
「どうして、できないのだろう?」
いつもどこかで歯車がズレたり、ツメが甘く、思うようにいきませんでした。
自分のしごとを振り返ると、「スペシャルサイト」を望まれながらも、その枠を超えようとして、なかなかできていない、という苦悩がありありと見えます。
もう32歳です。去年は、うんこももらしました。
電通では、窓側の、ちょっと偉そうなところに「部長」の席があります。
10年後、たいしたことを実現できずに、あの席に座っている姿が、どうやら想像できてしまいました。
仕事中に、急に吐き気をもよおすようになってきました。
......と、そんなとき。
伊藤直樹さんから「一緒にやんない?」と声をかけてもらいました。
数年前から、一緒にできたらいいね、という話は何度かしていましたが、今回、彼の構想にあるメンバーは、ぼくの「どうして、できないのだろう?」という感覚を共有できる人間たちでした。
伊藤さんは「BIG SHADOW」や「LOVE DISTANCE」などメディアニュートラルなアイデアを実現でき、Nike「Run Fwd」では商品そのもののサービスを、キャンペーンとしてつくることに成功しています。川村さんは「日々の音色」「映し鏡」のPVで、クリエーティブの力だけでキャズムを超えています(この言い方どうかと思いますが)。Qantaさん(清水さん)は、上記したほぼすべてをテクニカルディレクションで手がけている、真の天才。ぼくの仕事でも、突出した出来のものは、彼との仕事であることが多い。そして、原野さんは、そんなぼくらの問題意識を理解しつつ、オーガナイズできる、おそらく唯一の人間でした。
そして、彼らは彼らなりに、「どうして?」という忸怩たる思いを、世界の別の場所・状況で共有していました。
ぼくらが徒党を組むことで、なんか変えられるんじゃないか?
......いやいや、お前はただ、「ここではないどこか」を夢見ているだけじゃないの?
多くの人に相談しました。恩師や目をかけてくれている次長。特に、電通では澤本さんと岸勇希くんの存在がでかかった。同じクリエーティブで、尊敬でき、実際に仕事を一緒にしていたからです。ぼくの悩みを理解してくれ、数多くの、Webの範疇を超えた仕事の声をかけてくれていたことが、最後までぼくの心を引き止めていました。きっと、彼らと一緒にやっていれば、もっと面白いものを作れるようになるだろう。
しかし、なんというか、ぼくのアウトプットは、彼らの要望に照らし合わせると今イチでしたし、そのくせあまり実現しませんでした。
これはどうやら、ぼくの問題だな。
彼らと一緒にやるにせよ、ぼくがもう一回りイケてる感じにならないとダメだな。
たぶん、電通にいた方が、よい仕事が回ってきます。安定しながら上を目指せる最高の職場です。これからの若い電通CRを、彼らと牽引することもできたと思います。
ただ、私のせっかちな性格が、もっと短期間で、組んだことのない才能たちと、もっとチャレンジングな可能性をより早く、多く「まわす」ことを選びました。
雇用制度と、仁義上、「電通を辞める」という形をとらざるを得なかったのは少し残念ですが、袂を分かつわけではないし、今後も一緒にしごとをできれば嬉しいです。
だから、もし新卒で、ぼくの話を聞いて入ってきたひとたちが「なんだ中村、結局電通イヤだったのかよ」と思われたら、それは誤解なんです。あの会社は最高です。
問題は、ぼくのほうだったんです。
>●PARTYはどんなことをやっていく会社なのか
PARTYの業務内容は、公にリリースしているとおりですが、私のコトバでいうと、「インタラクティブで、世の中をもっとよくしたい」と思っています。......別に、キャズムを超えなくてもいいです(笑)。ちょっとしたことでもいいんです。
たとえば。
開発中の新しいクルマのキャンペーンを依頼されたら、「ありがとう」が言えるクルマをつくりたい。そういう機能を提案したい。いま、ハイブリッドや電気自動車、水素自動車など、エコ競争が激化していますが、もっと気の抜けたことでいいんじゃないか。
高速道路で、工事渋滞があって、車線を譲ってもらったとき、「ありがとう」ってハザードランプ出しますよね?あれってなんか、テキトーじゃないですか? ちゃんと「ありがとう」っていいたいですぼくは。
尾灯がニッコリウインクしてもいいし、LED表示「あざーっす!」って書いてもいい(これは違法かな)。もっと現実的なのは、ネットに接続されたカーナビ。ジャイロとGPSとネット回線を通して「すれ違い」と「ありがとう信号」をキャッチします。
カーナビの脇にいるペットが「ありがとう!」と言うのかもしれません。
ありがとうが言えるクルマ、できました。
これだけで、けっこう売れてもいいんじゃないかな、と思うんです。
ヘタなWeb広告をうつより、この機能を作って、それをニュースにしたほうが、よっぽど人のためにもなるし、みんなが知りたい情報です。だから、これ、開発費じゃなくて、広告宣伝費で、やっていいんだと思うんです。
きっとこれは、クルマ開発者からすると「すでに考えたことはある」「そんなの意味ない」と、一度通った道のように思えることでしょう。だから、ぼくたちがこういうものを提案するときには、「面白っ!」と、目からウロコが落ちるようなプロトタイプを作る必要があるかな、と思います。
コミュニケーションで、世の中を面白くすれば、勝手にそれが広告になっちゃうんじゃないか、ということです。
海外で、こういうことをいち早くやっているのが、R/GAやAKQAです。
Nike+、Fiat Eco:Drive、Volkswagen Real Racing GTI、Heineken Star Player......。
また、たとえば。
いま、テレビCMの視聴率って、昔ながらの方法で計測されています。これに異をとなえるつもりはありません。視聴率の高い番組やCMって、たしかにみんな知ってますし。根拠のある数字です。
ただ、近い将来、ほとんどのテレビがGoogle TVになったら、どうなるでしょう?
簡単に思いつくのは、アドワーズ・アドセンスと同じこと。ある日、テレビがあなたに話しかけます。「●●さん、このお笑い芸人好きだよね?見せてあげるよ!」「最近、冷蔵庫買いたいと思ってない?いいのがあるよ!」と。あなたの好みを知っているテレビが、あなたの好みのCMを選別して流してくれる。テレビに「いいね!」や「+1」をすることで、インタラクティブになり、商品は効率的に売れる。いつか、既存のTVメディアの価値体系が変わるかもしれません。これは、Google TVが台頭したとき、誰でも簡単に想像したことと思います。前の会社では「Googleこわいよー」と戦々恐々としちゃいますが、PARTYでは、逆に、これを使った効果的なコミュニケーションを設計するシステムを提案したいです。単なるリコメンダーって、なんだか怖いですもんね。もっとフィジカルなコミュニケーションじゃないと。
ヒトの生活は、デザインの力で、すんごくよくなってきた。
これからは、インタラクティブの力で、もっと面白くなっていくはず。
...そんなことをやいのいの言って、集まっているのがPARTYです。
ヒトを幸せにできるのなら、作ってるほうも、自然とみんな、楽しくなる。
正直言って、こんなことできるかわかりません。でも、たぶん、できると思うんですよね。伊藤さんも「とりあえず集まってみない?ぼくらが集まればできるんじゃないの?」くらいの、けっこう適当なノリです。そんな、同じ方向を向いた面白い人間たちが、たいした策略もなく(笑)、一緒になって力を合わせようぜ、と言っている姿を見て、ドラクエのパーティーみたいだな、と思いました。
「楽しく集う」と、「別の個性を持った人が、一つの目的で徒党を組む」。
PARTYという社名は、そんなふたつの意味でつけました。
......などといいつつ、全然仕事にならないかもしれません。「5人全員クリエイティブディレクターが、みんなで考えます」などという業態で、食べていけている会社は、まだ日本にないからです。社長はどっしり構えてますが、ぼくは焦りまくりです。でも30過ぎたので、焦りすぎないで、びしっとやりたいと思います。
中村勇吾さんにPARTYの話をしたとき、「thaは、まずは3年の命だと思って仕事をした」という話を聞きました。結果、もちろんthaは3年たって下火になることはなく、新しい社屋にも移って、どんどんかっこよくなっています。「FRAMED」とか、やばいですよね。
ぼくらは、常に死と隣り合わせにいるんです。チンタラやってるヒマはありません。
会社を立ち上げるとき、PARTYの5人で、伊勢神宮に祈祷に行きました。
ぼくは、「会社が長く存続するように」とは祈りませんでした。
どう祈ったかは、実現できなかったら恥ずかしいので、まだナイショです。
いま、少しでも空いた時間を使って、ロンドンに留学に行っています。たった一ヶ月半の強行軍。PARTYは、ほとんどの人が英語ペラペーラだからです。やばい。TOEIC505点取ってる場合じゃありません。
そんなわけで、今後とも、ひとつよろしくおねがいいたします。
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卒業おめでとう!
- 2011年3月17日 11:50
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今年、卒業を迎える人。
おめでとうございます!
ぼくは、ことし会社の採用を少し手伝ったので、たくさんの大学生、とくに3,4年生と会いました。
全員、目がキラキラしていて、みんな頭いい人ばかりだな、と思いました。
その人たちに向けて。
卒業式を自重するところも多いようだけど、「さんざんな卒業だったな」とか、「ひどい4年目になりそう」だなんて思わずに、どうぞ、式にはできるだけ出てみて。
で、空を見上げてみて。式がなくても。
東京は、放射線はそりゃちょっとだけ多めに飛んでるかもしれないけれど、すんごく真っ青な空です。
人生の節目って、なんだか、空がキレイな色をしているものです。
今回の災害での、Twitterの使い方で、みんな何かが変わるように思う。
「ソーシャル」という言葉は、バブルっぽいものかもしれないけれど、この情報を瞬時に伝達する力をどういう風に使いこなしていくか、というのをもっと模索しなければならないような気がする。
ぼくは岸くんらと「企業の取り組み」をトゥギャって、いいことしている企業をほめてみたり、「安否ったー」くらいしか作れずに、何もせず、家で津波の映像見て戦々恐々としているうんこ野郎ですけど。
ネットの使い方はもっと本質的になるかもしれなくて、未来はもっと便利で、おもしろくなります。
だから、
若いみんなの知恵と機動力が必要です。
なのでみんなが社会に入ってくるのを、心待ちにしています。
(少なくとも、ぼくは)
ぜんぜん東北関東大震災は予断を許さない状況なのだけれど、
きょう、3月17日の空があまりにもキレイで、卒業日和だな、なんて思ったので、なんとなく書いておきます。校長先生かオレは。
卒業おめでとー!
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人の縁
- 2010年12月29日 03:53
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人の縁というのは、本当に大事だなあと感じる。
31歳になって、ようやく「人はひとりでは生きていけない」ということがわかった。
今年の秋、中国へ出張した。
とある国賓級のかたのお付き添いをした。
そこで感じたこと。
中国という国は、「ルールの下に人がいる」のではなく「アッチ側の人がルールを作り、そのルールの下に人民がいる」国だった。
アッチ側とは、まあ共産党とか公安とか、そういうことだ。
池上彰の「そうだったのか! 中国」を読むといい。
ぼくは今回、その側をちょっとだけ体験することができた。
ありとあらゆるものがVIP待遇だったが、なによりびっくりしたのは、ぼくらのクルマだけ、赤信号を無視できたこと。そして、空港のセキュリティチェックも、僕たちだけなかったことだ。
それは、その付き添った某氏が今まで積み上げてきた「縁」の集積だった。
そして某氏は、新しい人たちと、純粋に会って話をするという「縁」を作るためだけに上海に来ていた。
中国の話は極端だけど、何でも同じだと思う。
ちょっとFlashとかできると、音楽できて絵がかけて、撮影したらムービーにできて
プログラミングもかけて...と、自分ひとりでできる錯覚をしてしまう。
でも、でもそれでやっていけるのは20代までだよ。
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懐かしいCM集めてみました
- 2010年8月19日 05:02
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ちょっとCMというものを、根本から勉強したいなと思い、小田切昭 × 岡康道「CM」なんて読んでます。
で、この万能YouTubeの時代、意外とアップされているかな、と思ったら、
半分くらいはアップされていた。
往年の彼らの作品と、そうじゃないけど面白かったものを、
適当にエンベッドしておきます。
哀愁にひたるもよし、昔は自由だったなあ、と思うもよし。
またいつか、自分でも見返そうと思います。
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カンヌヤングコンペでコンスタントに勝つ方法
ろくたんくん、大西くんへ。
そして、今後、カンヌヤングコンペに出場しようと思っている人、出場する人へ。
1.予習する
海外で流行のバナー、流行の公共広告を押さえておく。
TAP WATER、去年のフィルム、サイバー、いくらでも文献はある。
ほとんどの手が「現実をつきつけてびっくりさせる」か、
「さらにそれをポジティブに描く」ものばかり。
「今年は何が来るんだろうな」というものを、ある程度予習しておいて、
自分たちの答えを作っておくといい。
つぎに、バナー。
世界中のおもしろバナーの事例は、ここに集まっている。
これを、ざざーっと見てみるとわかるんだけど、
おもしろバナーにも、たいがい分類がある。
ざっとぼくが思うのは、こんな系。
・●●かと思っていたら、●●じゃなかった。
(ゲームかと思っていたら、交通事故の啓蒙だった)
・マウスカーソルを擬人化
・Google Mapsとか、Box2Dとか、Twitter,FacebookのようなAPIを使う
・スクロールバーとか、実際のUIで韻を踏む
こういうのの、いずれにも入らないような、まったく斬新なものが、実際のアワードでは金賞をとっている。
こういうのとかね。
でも、そこまで考えなくてもいい。自分の勝利の方程式に入れるものがあれば、
ブロンズレベルでゴールドはとれる。
2.中村のときはどうだったか
ぼくのときは、「Right to play」というのが課題だった。
「貧しい国に、食べ物じゃなくて、スポーツで寄付をする」という変わった団体。
オリエンシートに書いてあったのは、
「なぜかというと、戦時下にあって辛い子供たちは、サッカーで遊ぶことすら知らない。
毎日生きるか死ぬかの瀬戸際で、精神的にも逼迫している。
食料で寄付をする団体はある。だけど、食料は食べたらなくなる。
ところが、スポーツは、ルールとボールを与えてあげると、なくならない。
スポーツをしているときには、辛い状況も忘れて、精神的に健康になれる」
ということだった。なるほどなあ...と思った。
SPFDesignの鎌田さんとタッグを組んだ。鎌田さんはデザインもFlashも企画もできる。
ぼくはFlashと企画が得意なので、鎌田さんにデザインしてもらって、
ぼくがFlashを組むことにしていた。
ぼくが考えていたことは二つ。
(1)絶対に、コピーで戦わない。
オリエンシートがいいだけに、みんなそれをやって失敗する。
ベストは、コピーがひとつもないくらいの状態。あって一言。
(2)明け方までに、絶対に案をFIXする。
正念場だから、ベストオブベストを頭で考えてしまって、お互い若いもの同士だから「これでいこう!」の瞬間がなかなか訪れない。
ぼくが決めて、方向を先導してあげたいなと考えていた。明け方にパレがオープンしても、まだ考えていたり、向こうで方向性を一変させるようなら、もう負けたと思ったほうがいい。
結果からいうと、作ったのはこれ。
こりゃ絶対に勝った、ほかのやつらがこのレベルを12時間で作れるはずがない、と思った。
しかし、2位だった。1位はブラジルだった。
このときに使った「手」を紹介するね。
●じつは、事前にホテルで5割作っていた
パレに入ってからはじめたのでは、これは多分間に合わない。だから、ホテルですでにモックを組み始めていた。
しかし、当時のルールでは、一切のデジタルなものは持ち込み禁止。USBメモリをつなごうものなら、即刻失格。
じゃあ、アナログだったらいいんだろ、ということで、
明け方まで書いたコードを日本にメールした。そして、それをホテルにFAXしてもらった。
翌日はパレで、それを新たに丸写しした。これで、時間を大幅に稼ぐことができた。
●きついレギュレーション
ぼくのときは、「60KB、12fps以内」というレギュレーションだった。
これはなかなかきつい。ぼくらの作品をよく見るとわかるんだけど、地面のテクスチャは、
小さなものを折り返して使っている。
12fps問題。これを解決するには、
setInterval(myFunc,33);
とやって、myFuncのなかで、すべての動きを書き、updateAfterEvent()をかけてやる。
こうすることによって、12fpsなのに、実際の動作は30fpsになる。
3.がんばる意味
なんだろうね。でも現場に行って、勝ったとき、負けたとき、その意味の大きさがわかると思うよ。
負けたり、100%を出し切れなかったら、きっとメチャクチャ悔しいはず。
そして、おそらく二度とはチャンスはめぐってこない。
ぼくは運がいいことに、三度もめぐってきた。
だけど、選外、2位、2位という結果しかもらえなかった。
世界中から、同じようなことを考えてる、同じような年のやつらが集まってきて、一番を決めるっていう、
天下一武道会みたいなイベントは、ほかにはなかなかない。
きっと面白いから、たくさん予習をして、全力を出し切れるようにがんばってみてね。
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人がブログを始める(再開する)108の理由
- 2009年6月 7日 13:41
- thoughts
というのは、リンクポピュラリティを上げるようなことを、一切しなかったから。
ぼくは、某広告代理店で、一応「おおおー」などと言われるWebサイトをちょこちょこ作っていたりします。
以前、ブログをやっていましたが、コンプライアンス上の理由で、閉鎖を余儀なくされました。
そのときから、逆ギレ半ばに、「文句を言うやつは、これでも見てろ」と言わんばかりに、
精子が飛び続けるページとか、なんか気持ちが暗くなるページとかを作ってたりしたわけです。
そのまま黙っていればいいんですが、30歳にもなると、果たしてオレはこれでいいんだろうか、
このまま脱糞しながら、衰え死んでいくのだろうかと思うようになります。まあ、そうなんだけど...。
思えばこの10年、ほとんど仕事していたけど、仕事以外にも、なんか伝えたいことあったんじゃないのかと。
以前どっかにも書いたけど、人が表現をするカタルシスとかって、「なんか残ってうれしいっす」ということに、ほぼ集約されると思います。
刹那的に「あ、これって他の人にも役に立つかも」ということを、カタチにすることによって時間の軸をもって、共感する人がゼロ人から数人に増えるだけでも、すごく素晴らしいことであるわけで。
それが、この空間に浮かぶってことなんじゃないだろうか。
それをしない人は、いずれこの空間があんま好きじゃなくなってしまうんじゃないだろうか、と。
以前に、dotfesというイベントで、「Coming Soon Generator」というサービスを、即興的に作って出したら、意外に喜んで、それを副次的に広めてくれる人が多かったりして、そういうのって大事だなあと。
とはいいつつ、コンプライアンス的なこともあるしなあ...と、モノのためしに、Movable Typeを3から4にアップグレードしたら、機能の差に驚いた。
で、子供が新しい玩具を手に入れたような気持ちで、とりあえずやってみようかなと。
というわけで、ここには、仕事のことは、基本的に書きません。
なんか講演やるよーとかイベントあるでよー的な、著作物と直接関わらないことだけ書きます。
もし、Flashで何か迷ったことがあったときとか、ものぐさでもできる、お料理レシピが見たいときとかなんかに(パスタと麻婆豆腐だけは、店を出せると思っています)、
ご参照していただければ、この上ない幸せです。
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