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全員が乗り手になる、「TOYOTA FV2」コンセプトカーのエキシビジョン

  • Posted by: nakamura
  • 2013年11月30日 12:43

東京モーターショーに展示中のコンセプトカー「TOYOTA FV2」に、関わらせていただいている。
展示のみならず、コンセプトカーのコンセプトづくりから、お手伝いさせていただいた。
一年半ごしのプロジェクトだ。

弊社PARTYのなかでも、ことし、ひときわ気合いの入ったしごとでもある。

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FV2は、未来のクルマ。ハンドルがない。
セグウェイのように重心移動で動き、人の感情を解する。

いったいなぜ、こんなトンデモクルマをつくろうと思ったのか?

永遠のコンセプトカー

ショーで展示されるコンセプトカーのいくつかは、実際にはつくられないクルマがある。FV2もそのひとつだ。

このクルマには「XX年後のクルマ」という裏設定がある。
たとえば、30年後だとしたら(ちがうけど)、今年は2043年、来年は2044年...と、見据える設定そのものがアップデートしていくのである。

だから、永遠にコンセプトカーなのだ。

具体的なクルマの形状や機能を通して、トヨタが今考えている将来を伝えて「オレたち、今こんな未来を考えてるんだけど、どう思う?」
と問うためにあるのだ。

これを聞いたとき、「すごいな、この会社は」と思った。
そして、そのトヨタ全体の未来を定義するコンセプトカーのコンセプトづくりからお手伝いできたことを、とても光栄に思った。


未来には「運転の楽しさ」はなくなる

はじめにチームで話したことは、将来、トヨタが標榜している「Fun to Drive」ってホントにあるの?ということだ。
いまGoogleは、「自動運転カー」というものを、完成させようとしている。

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「googleが自動運転自動車で狙っているもの」という記事がある。
タクシーを全自動化し、広告収入で賄う。
空想としても、なくはない話だ。

Fun to Driveというのは、ぼくの勝手な解釈だけど、子どもが「ブブー」とか言いながらオモチャのクルマを転がすことにはじまって、運転席に乗り込んだときの気持ち、移動すること、どこかにだれかを自分の手で連れて行くプロセス、アクセル踏んで加速すること、男の子的なノリモノの楽しさ、そういう形而上の「なんかわかんないけど、運転って楽しいよね」を包含しているワードだ。

自動運転になったら、この楽しさが、まんまなくなってしまうではないか。

いや便利なんだけど。
それだけでいいの?

未来には「愛車」という概念がなくなってしまうのかもしれない。
「愛車」という気持ちはなぜ生まれるか?
それは、長い年月をかけて、苦楽をともにするからだ。

FV2は、「自動運転だらけになった未来でも、なおかつ長い年月をかけて、苦楽を共にしたいクルマってなんだろう」ということを考えてつくられた。

「未来の愛車」というものを考えたら、気がつくと、自動運転社会へのアンチテーゼになっていた。


FV2の設定

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FV2は、自動運転モードとマニュアルモードがある。
自動運転は、座っていれば、目的地まで連れて行ってくれる。
マニュアルモード(RIDING MODE)は、乗り手が立ち上がって、体重移動で動かすことができる。いずれにせよ、障害物には絶対にぶつからないし、減速にかかるGはクルマ側が全部吸収してくれる。

そして、感情。

AIは20年以内にはほぼほぼ完成する、といわれている。
愛犬、愛馬などのペットや、感情を持つロボット、R2D2、Wall-E、ドラえもん、カーズ、ナイトライダーのデロリアンなどを調べ、どのポイントに、どうヒトが愛着を持つかを研究した。

FV2の思考や言語は裏に隠れ、いわゆるクルマから大きく逸脱しないことにした。長く付き合うと、相手のことがわかって、少しずつ自分の感情を表に出し、アンロックされていく構造だ。

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参加型エキシビジョン

東京モーターショーでの、FV2のブースは、モーターショー随一、人が溜まるブースだ。

1時間のなかに12分のプレゼンテーションタイムがある。

観客はアプリをダウンロードして参加すると、全員が主人公となって参加できる。ストーリーの主人公である少年は、きみ自身だ。
全員がFV2を操作して、その内容によって、プレゼンテーションの結末がちょっと変わる。

なぜ、参加者を主人公にしたのか。
参加型テレビ番組「リアル脱出ゲームTV」のように、観客が聴衆としてボーッと突っ立っているのではなく、瞬時に起こっていることを自分ごと化させるためだ。

そもそも、モノに体する「愛着」というのは、長い年月をかけて苦楽をともにしたから生まれるものだ。12分で「ああ愛着感じたな」という感情をつくるには、通り一遍の手法では足りない。

(ちなみに、ディレクターズカットは17分ある。
 FV2が長い年月をかけて「愛車」になってゆく部分を、泣く泣くバッサリ省いた)

しかし、トヨタさんがこの企画を意気に感じてくださったおかげで、モーターショー随一のワケわからない展示が誕生した。
博物館のなかに、ひとつだけ遊園地のアトラクションが混ざっているようだ。

この11/30(土),31(日)で、モーターショーの展示は終了する。
FV2のブースは、どの時間も満杯となっていて、スシ詰め状態だ。
そんなときのために、スマホアプリを用意した。
アプリをダウンロードして、毎時56分までにJOINすれば、プレゼンテーションを、東京モーターショーにいなくともはじめから最後まで楽しむことができる。

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FV2のサイトから、USTREAM中継を見ながら、アプリで参加してみよう。
毎時45分くらいになったら、アプリからCHAMPIONSHIPに【JOIN】してみてね。

実際のブースで見たり、4機の「シミュレータ」で体験できる人はラッキーです。
プレゼンテーションと車体のLEDの動き、アプリの挙動が完全に同期している体験は、現場に来た人だけが味わえるようになっているよ。

Comments:1

t25 2014年8月31日 02:32

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